作家の田辺聖子さんは直木賞の選考委員として36回の選考会に参加した経歴をお持ちの方です。とにかく才能に溢れている方ということで、たくさんの人の心を鷲掴みにする著書をたくさんお持ちです。
スヌーピーに囲まれている田辺聖子はもう出ましたか? https://t.co/51ReM0Akal pic.twitter.com/LBJTLx6KUL
— まえもん (@hekeroppa) February 15, 2024
2019年6月6日に亡くなってしますが、亡き後もたくさんの作品が愛され続けています。そんな田辺聖子さんのお子さん達について紹介していきたいと思います!
田辺聖子の子供は義理?
田辺聖子さんと彼女の愛するぬいぐるみたち。
(参照:大倉舜二『作家のインデックス』集英社、P120) pic.twitter.com/TMVusS1OFm— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) September 16, 2022
田辺聖子さんは、30代後半まで独身でした。文学仲間で川野彰子さんが亡くなった際に、川野さんの夫である川野純男さんと知り合い2002年に死別するまで仲睦まじく添い遂げました。
川野彰子さんには子供さんが4人いらっしゃったということから、田辺聖子さんはお子さん達の義理の母のような存在になりましたが、川野純男さんとは婚姻届けを出さずに事実婚であったことが分かっています。
しかし、川野純男さんはお子さん4人と両親、そして弟妹という大家族で一緒に住まれていたことから、そういったお世話なども田辺聖子さんのお仕事となったようです。
先日、五城目町の古書店で購入した『廓育ち』(川野彰子・昭和39年)を読んだ。売防法施行直前の島原遊廓が舞台の小説。運命に抗いながらも受け入れざるをえない廓育ちの女の心の葛藤が生々しく描かれている。 pic.twitter.com/YZhlo3KjRt
— 小松和彦(小松クラフトスペース) (@Komatsucraft) February 22, 2016
事実婚の妻でありながら家庭も回し、作家の活動も両立していたのを考えると、文学仲間だった川野彰子さんへの恩返しをしたいといった気持ちもあったのでしょうか。
そうでなければ、旦那さんのことをいくら好きでも、そんな大変な環境の中だったら、少し逃げたくなる気持ちなどもあったのではないかなと思ってしまいますね・・・。
田辺聖子と子供との関係とその後と現在?
田辺聖子さんの戦中日記見つかる 「十八歳の日の記録」https://t.co/BIcUp3AL9K
2019年に91歳で亡くなった作家の田辺聖子さんが第2次世界大戦の終戦前後に記した日記が見つかりました。日記は17歳になったばかりの1945年4月1日から始まり、47年3月10日に終わっています。 pic.twitter.com/Rqedud6WAl
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) June 7, 2021
田辺聖子さんは夫亡き後も子供さん達に対して、態度は変わりませんでした。どんなに多忙で、お手伝いさんを雇ったとしても、最後の味見は自分がするといった感じで、一切の手抜きをしなかったといいます。
お子さん達との関係は亡くなるまで続いていたと言われていて、田辺聖子さんは事実婚の夫であった川野純男さんの姪などからも慕われていたようです。そういったことを考えると、とても愛情深いことが分かりますし、お子さん達とも良好な関係を築いていたのではないかなと思います。
田辺聖子の源氏物語シリーズが評判?
【文庫】
『新源氏物語』一・ニ・三
(田辺聖子新潮文庫)源氏物語は現代語訳といえども読みにくさは否めませんが、田辺源氏は格調高さはそのままながら、まるで現代小説を読むような面白さ。古典文学への造詣の深さ、超一流作家としての筆力がうなります。 pic.twitter.com/02VeKZhsdY
— 丸善 豊田T-FACE店(2022年3月25日オープン) (@maruzen_toyota) February 2, 2024
田辺聖子さんは源氏物語を「新源氏物語シリーズ」として現代の言葉に訳されたりして発売されました。古文では分かりづらかった文章が、田辺聖子さんによって、分かりやすく伝わりやすい文章になっています。
元々の源氏物語も素敵ですが、田辺聖子さんによって加筆された文章も素敵です。また「私本・源氏物語」という著書もあり、関西弁も入っていることから、面白いと評判になっています。
古文が好きだけど、源氏物語を読む前に読んでみたという方もいるくらいなので、読み比べてみるというのも良いかもしれませんね!
田辺聖子のおすすめ作品は?
#読了
主人公は35歳の独身女性。遊ぶ男の子は何人かいるけど、特別な人がいるわけではない。軽快なテンポで読めるけど、ドキッとする言葉もある。幸せ≠結婚。幸せは自分の軸と運とその時々で移り変わるもんだなと私は思います。
夢のように日は過ぎて/田辺聖子 pic.twitter.com/8zfODB29gw
— 繭 (@mayuitotonuno) February 22, 2024
田辺聖子さんは、1995年に紫綬褒章、そして2000年には文化功労章を受章しています。2006年にはNHKの朝のテレビ小説として人気となった「いもたこなんきん」の脚本も務めていました。
田辺聖子さんについて調べていくと、たくさんの方がおすすめの本を検索していることが判明しました。田辺聖子さんの作品に触れたいと思っている方がとても多いことが分かりますね。
中でも「老いてこそ上機嫌」や「女のホンネ男のホンネ」という本は老若男女から人気となっている著書です。80歳や90歳を超えてからの作品ですが、たくさんの人に読まれる著書を執筆できるのがすごいなと感じますよね!
この記事のまとめ
今日の #気になるBooks は『光源氏ものがたり 』だよ🐢#光る君へ を観て、源氏物語に挑戦したい気分。
恋愛小説の名手・田辺聖子さん版の「源氏物語」は、ファースト源氏物語として広い年代の方におすすめだよ!https://t.co/ntMYhrKSrl#気になるBOOKS pic.twitter.com/QZkTD59YNg— まいにち本屋さん情報局📡@本の取次トーハンで本屋さんを盛り上げたい! (@tohan365) January 23, 2024
今回は、田辺聖子さんについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか?田辺聖子さんは直木賞の選考会にも長年携わっていたという経歴をお持ちなことからも分かるように、素晴らしい作家であることが分かります。
自身のお子さんはいませんが、川野純男さんと36年連れ添い、その中で文学仲間の川野彰子さんのお子さん達のために食事を振舞ったり、家庭のことを切り盛りしていました。
血の繋がりはなくても、田辺聖子さんの愛情は十分に伝わっていたことでしょう。姪などを可愛がっていたことからも分かるように、とても愛情深く、執筆においても手を抜くことがないという真面目な方だったのでしょうね。
いつまでも田辺聖子さんの作品がたくさんの人の心に届きますように!筆者も源氏物語シリーズ読んでみたいと思います。
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