筒井康隆さんは1934年9月24日生まれの2021年現在86歳、大阪府大阪市のご出身です。1960年ごろから小説家、劇作家、俳優として活躍していて、小松左京、星新一と並んで「SF御三家」と呼ばれています。
代表作としては、「時をかける少女」(1967年)や「パプリカ」(1993年)などがあります。パロディやユーモアのセンスが抜群にあり、「日本沈没」のパロディ作品である「日本以外全部沈没」(1973年)も根強い人気となっています。そのほかにも数多くの作品を手掛けています。
筒井康隆さんは小学生の頃、知能指数がIQ187もあり、大阪市内トップの知能を持つ子供として、大阪市が設置する特別教室に籍を置いていたそうです。生まれつき高い知能指数に恵まれていましたが、優等生というわけではありませんでした。学校の授業をさぼり、映画や文学に没頭する不良少年だったそうです。
今回はそんな筒井康隆さんの息子さんについて、息子の名前や画像はあるのか、孫についてや嫁は筒井光子さんなのか、こちらの4点について調べていこうと思います。
筒井康隆の息子の死因とは?
新潮社『波』2021年1月号に最新作「深夜便」掲載。
【筒井康隆掌篇小説館】が はじまりました。(管理人)https://t.co/tQOmnGHHNO pic.twitter.com/UWegr6R7O6— 筒井康隆 (@TsutsuiYasutaka) December 28, 2020
筒井康隆さんの息子さんは2020年2月24日に51歳の若さで亡くなっています。原因は食道がんです。亡くなる前日に突然喀血し、苦しみ始めたそうです。すぐに神奈川県内の病院へ救急搬送されました。
両親は当時神戸に住んでいましたが、急いで神奈川の病院に駆けつけました。しかし、残念ながら臨終には間に合いわなかったそうです。2020年は筒井康隆さんの息子さんの個展が開催されることが決まっていましたが、残念ながらその個展をご自身で見ることは叶いませんでした。
筒井康隆さんのブログ「偽文士日碌」によると、息子さんは約1年ほど前から、食べ物が食べにくいと感じていたそうです。病院を受診して検査を行った結果、ステージ4の食道がんだということがわかりました。様々な治療を行いましたが、リンパ節や気管支などにも転移していたそうです。
食道がんは初期症状がほとんどありませんが、大腸がんや胃がんなどより進行が速いと言われています。筒井康隆さんの息子さんも、違和感を感じた頃には食道炎かと思い放置してしまったため発見が遅れてしまいました。その結果、あっという間にがんが他の場所に転移してしまったそうです。
筒井康隆さんも「こんなに早く死ぬなんて」と、苦しい胸の内を明かしています。筒井康隆さんは一人息子を早くに亡くし、その悲しみはとても深かったと思われます
筒井康隆さんの息子と小説『川のほとり』の関係?
「新潮」2021年2月号 発売中。
筒井康隆「川のほとり」掲載。 (管理人) pic.twitter.com/rio9e6wxeu— 筒井康隆 (@TsutsuiYasutaka) January 8, 2021
2021年1月7日発売の「新潮」2月号に、小説『川のほとり』が掲載されました。原稿用紙10枚ほどの短い小説ですが、亡くなった息子への思いを描いていて、感動作だと話題となっています。SNSでは、「ラストに涙が溢れてしまった」「切なすぎる」など、小説を読んだ方の感想がたくさん投稿されています。
こちらの作品は自身を投影させた主人公の作家が夢の中で、伸輔という名前の死んだ息子と再会するストーリーとなっています。伸輔という名前は筒井康隆さんの実の息子さんと同じ名前で漢字も全く一緒です。きっと強い思いがあり、こちらの小説を書いたのではないでしょうか。
筒井康隆さんの息子の名前や画像?
すでにお名前については出てきましたが、筒井康隆さんの息子さんについては、当初、俳優の筒井道隆さんが息子であるという噂が出ていました。しかし、こちらは全くのデマであり、すでに述べた通り、筒井康隆さんの息子さんのお名前は筒井伸輔(つつい しんすけ)さんです。伸輔さんは1968年生8月21日まれで画家として活躍していました。
伸輔さんは、東京都新宿区の慶應義塾大学病院で生まれました。その後両親とも関西出身ということもあり、兵庫県に引越し、神戸市で育てられました。高校は兵庫県立須磨東高等学校を卒業し、武蔵野美術大学油画科に入学、卒業しています。
伸輔さんは読書家で、澁澤龍彦や森茉莉の作品を愛読していましたが、父である筒井康隆さんの作品には特に興味がなかったそうです。とにかく本が好きで古本屋を開くことを考えたこともあるそうです。しかし、伸輔さんは古本屋を開くことはなく、画家となりました。
伸輔さんは、主に昆虫をモチーフとした作品などを制作していました。昆虫などの死骸を顕微鏡で拡大し、形をトレース・再構築して、着色した蜜蝋を使用し、絵画作品に仕上げています。筒井伸輔さんは1993年から頻度はあまり多くありませんが、伸輔さんの作品を見ることができる個展を開いています。
さらには、2012年7月13日から『朝日新聞』にて連載されていた、父の康隆さんの小説『聖痕』の挿絵も担当していました。親子で一つの作品を作ることができ、伸輔さんも、康隆さんも嬉しかったのではないでしょうか。
筒井康隆さんの息子の嫁は?
画像出典元:アマゾン
伸輔さんは結婚されていたそうで、お嫁さんは智子さんという方です。1969年10月21日生まれで、「岩崎智子」という名前で画家として活躍しています。岩崎智子さんは筒井康隆さんの作品『佇むひと』の表紙を手掛けています。個展を開いた経験もあるそうです。残念ながら画像などはありませんでした。
筒井康隆さんの孫は?
「笑犬楼大通り」と「偽文士日碌」の写真が新しくなりました。(管理人)https://t.co/jGx07IHc5ghttps://t.co/9P1QsYLiWs pic.twitter.com/SvBkKikMxT
— 筒井康隆 (@TsutsuiYasutaka) May 1, 2019
次に筒井康隆さんの孫について調べてみました。康隆さんは2014年6月号の「中央公論」で、『孫自慢』という文章を掲載しています。そちらの文章の記述によると、2014年時点で小学生のお孫さんがいるとのことです。性別は男の子で名前など詳細は分かりませんでした。2014年の時に小学生とのことなので、2021年今現在は中学生か高校生くらいなのかもしれませんね。
小学生の時は、両親の影響なのか、いつも本を読んで、さかなクンに憧れている、少し風変わりな男の子だったそうです。いじめられそうになると、相手に抱き着くことでいじめから回避するという技を持っているという情報もありました。周りに可愛がられるキャラなのかもしれません。
早くに父親を亡くし、大変な思いもあったかと思いますが、強く元気に成長してほしいですね!また、父親の伸輔と同じく読書好きとのことなので、両親のように画家などの才能もあるのかもしれません。いつかお孫さんの芸術作品などがみられたら嬉しいですね!
筒井康隆さんの嫁は筒井光子?
#筒井康隆展 本日 最終日です。18時まで。(管理人) pic.twitter.com/8fLEYcRXgH
— 筒井康隆 (@TsutsuiYasutaka) December 9, 2018
筒井康隆さんは1965年にご結婚されています。SF御三家の一人である小松左京さん夫妻の仲人で筒井光子さんとお見合い結婚しています。筒井光子さんについて調べてみましたが、画像などの情報などは出ていませんでした。一般の方だからかもしれませんね。
筒井康隆の自宅は原宿にある?
筒井康隆さんは東京での仕事が多くなったことから、原宿に家を建てているそうです。神戸市垂水区にも自宅があるようなので、原宿の家は別荘のようなものなのかもしれません。以前テレビで筒井康隆さんについての特集が放送されたようで、グーグルアースで「筒井康隆」と検索すると原宿の自宅がうつるようになっているそうです。こちらの自宅の表札も、「筒井康隆」のフルネームで出しているそうですよ。
特に自宅を隠すことなくオープンにしているため、ファンの方や近くを訪れた方はこちらの自宅の門の前で写真を撮り、SNSにアップしている方もいるそうです。筒井康隆さんの書斎は何度かメディアで取り上げられています。大きな木製の本棚に、ご自身の作品や文学系の難しい書籍などがたくさん並んでいました。ちなみに、こちらの自宅は1坪500万円以上とされる、かなりの豪邸だそうです。高級旅館のような佇まいがとても魅力的です。
筒井康隆さんのまとめ
今回は筒井康隆さんについて調べてみました。早くに大切な息子さんを亡くしてしまい、大変辛い思いをされたと思いますが、これからも元気に活躍してほしいです。奥様やお孫さんと幸せな日々を過ごしていただきたいですね。
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